浸透探傷検査( PT [Penetrant Testing] )


 鋼管や鋼板の溶接部表面キズ、各種小型部品の表面キズ等を調べるのに利用されている検査技法です。

 浸透探傷検査は、浸透液(赤色の染色浸透液又は黄緑色の蛍光浸透液)を試験体の表面に塗布し、浸透液をきずの内部に十分浸透させた後、表面に付着している余剰浸透液を除去し、次に白色の微粉末の現像剤を用いてきずの内部に残っている浸透液を吸い出し試験体表面に拡大された浸透指示模様を目視により識別する方法です。

きずの開口部付近にできた現像剤微粉末の隙間の毛細管現象によって、きず内部の浸透液を試験体表面に吸い出し現像剤の膜の間を広がっていく。その部分の現像剤微粉末の一つ一つには浸透液が吸着しているので、きずは拡大された指示模様となり、肉眼で検出されやすくなります。





手順(1)
前処理
浸透液がきずの中に浸透するのを妨げる油脂類を除去します




手順(2)
浸透液の塗布
浸透液を試験面に塗布します







手順(3)
きずへの浸透
決められた浸透時間を待ちます








    溶剤を少量染み込ませたウェスによる除去処理
 


手順(4a)
除去処理
溶剤除去性浸透液を使用した場合は洗浄液を染み込ませたウエスでふき取ります













手順(4b)
洗浄処理
水洗性浸透液を使用した場合にはシャワーで洗い流します








 




手順(5)
現像処理
試験面がうっすらと見える程度に薄く均一に現像剤を塗布して、乾燥するのを待ちます








 






手順(6)
観察
毛細管現象により、吸い出された赤い浸透液が現像剤塗膜中を広がり、小さなきずを拡大して浸透指示模様を形成し肉眼でも確認できるようになります









   観察状況


   検出された浸透指示模様の例